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風邪引きの対処法Ⅱ

前回は「風邪引き」の対処法について
食事を減らしてみると良いかもしれないと
書かせてもらいました。

私は仕事がら整体はもとより
東洋医学や西洋医学も勉強しています。

そこで毎日施術をしていて思うのですが
西洋医学は確かに感染症や
外科的手術を必要とするものには
非常に効果があります。

ところが慢性疾患と呼ばれる
肩こり、腰痛などには効果が
低いように思います。

さらに糖尿病や高血圧は年々増加していて
効果的な予防法がないのが現状の様です。

風邪引きについても以前は抗生物質を
出すことが多くありましたが、医療の現場でも
抗生物質を安易にとるのは良くない、
ゆっくり休養を取って寝る方がいいと
言われるようになって来ています。

そのような中で私自身も風引きにはどう
対処するのがいいものかと
思っていました。

そんなとき出会った本が
「東西医学」石原結實 著でした。

石原先生は最近著書も多くご存じの方も
多いと思います。

その本では免疫力について色々かかれています。
例えば
病原菌を食べてくれるのは「白血球」というものです。
これは普通1個でばい菌14〜15個食べてくれるそうです。
ところが我々が食べ過ぎて血液中に栄養がいっぱいあると
それを食べて、ばい菌を食べてくれなくなるそうです。
そうすると免疫力も低下すると・・・

確かに風邪を引いたときは食欲が減りますよね。
これは体が本能的に病原菌に対し抵抗しようとしている
現れとも考えられますね。

また「腹八分は医者いらず」とも昔から言われます。
これにはそういう意味も含まれているのかも
しれませんね。

昔の人は経験的に知っていたのでしょうか?。

ほかにもこの本には「世界の二人の名医」ということで・・・
「発熱」と「食欲不振」と紹介されていて
納得するところがあります。

体温が平熱より一度上昇すると免疫力がなんと5〜6倍上がる
そうです。
風引きになると熱が出るのは当たり前なのですね。

これを聞いてしまうと風引きの時に
安易に熱冷ましの薬を飲むのは考えものです。

今、保育園とかでは熱が37.5°以上出ると
父兄に迎えに来るように電話がかかって来ることが
多いようです。

今までの話からすれば風邪を引けば
このくらい上がっても普通と言えますよね。

でも電話がかかってくるから薬でできるだけ早く熱を
さげざるを得ない事もあるようです。

なんか矛盾を感じる所です。

風引き一つとってみても今まで当たり前と思われていた
「常識」を疑ってみると
そこから色々な事がみえて来ます。

機会があれば糖尿病や皮膚疾患についての東西医学の
違いについても書いてみたいと思います。