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寝違え

今回は「寝違え」についての話ですが、
いつもは患者さんを治療した中で気づいた事を書いているのですが、
今回は私自身が「寝違え」になってしまった話です。

今朝起きると右の首の横から付け根にかけて痛くて、
顔を右に倒したり回したりできなくなっていました。

これでは仕事も行きにくいし困ったな〜っと思っていました。

それで知り合いの鍼灸整体師さんにみてもらいました。

ここからはその内容です。

まず初めに痛みの確認です。

痛いのは首の右横から付け根にかけてです。
その部分は押しても痛く、筋肉も固くなっていました。

次に関節の動きやズレをみていきます。

まずは肩関節です。
ここに癒着がないかみます。
癒着があると手が頭の上まで上がりません。
その上肩が前後左右にずれていると、
そちらから押したときに痛みが出ます。

幸いにしてこれらの検査では異常はありませんでした。

ふ〜良かった。いえいえまだまだあります。

次に鎖骨のズレをみます。
ここはずれていたようで押すとかなりの痛みがありました。

さらに肘から親指にかけての筋肉と、手の甲側の手首から
少し肘の方にかなり強い痛みがありました。

あとは首の骨のズレや、腰の骨もみましたがここはそれほど
たいした事はなかったみたいです。

以上の検査のあとまず鎖骨を修正してもらいました。

次に本日一番の痛みの有った肘から親指にかけての筋肉と、
手の甲側の手首から少し肘の方に行った所のポイントを
ゆるめてもらいました。

ゆるめ方は私がやったのであればここでかけるのですが、
ほかの先生ですのであまりやり方を公表するわけにいかないので
勘弁して下さい。
ただ基本的に「りらく亭」のやり方と似ていると考えてもらって結構です。

これらをやったあと実際に首を動かしてみると、
ゆっくりと小さくしか動かせなかったものが、
早くそして大きく動かせる様になっていました。
首を回しきった最終域ではまだ痛みが有ります。
最初に比べると痛みは5〜7割減少しました。

「寝違い」は急性炎症も伴うので一回の治療では全部とれないのは
分かっていたのでこれで満足です。

あとは自分で貼る鍼のポイントを教えてもらい終了しました。

帰りはリュックをさげる肩が軽くなっていました。

先生いわく、慢性の首の痛みがある人は肩の癒着から来ていることが多い。
一方急性の場合は肘の周囲の筋肉の硬さをみる必要が有るとおしゃっていました。

なるほど私は普段治療の仕事をしていていつも肘周りの筋肉が
パンパンな状態だったのです。
この様な状態が何かの拍子に首に影響し寝違えとして出たのでしょう。

首が痛いからついそこだけに目が行って、もんだりしてしまいがちですが
根本が肘などから来ているためそこを治療しない限り
また再発してしまう事になるのでしょうね。

それを証明するかのように首はもまずに肘をゆるめたら
症状がかるくなりましたから。

いつもは人の体をみているのですが、自分がみてもらう事が少ないので勉強になった一日でした。