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出産後腰痛の特徴 (産後の肥立ち)

前回「産後の肥立ちと腰痛」の所にも書かせてもらったように
産後に腰痛を訴える方は時々おられます。

この時骨盤の腸骨がずれてゆがんでいることが多いので
ここを中心に調整をします。

ところがこの産後の方の腰痛を調整していて
他のギックリ腰や慢性腰痛とは違う特徴を
感じるのです。

産後腰痛の特徴としては
①お医者さんに行ってもどこも悪くないといわれる。
②腰からお尻にかけて痛むことが多い。
左右両方痛いが片方が特に痛むことがある。
③車の運転時やソファーに座っていると強く痛い。
④お尻のあたりに何とも言えないイライラした感じがある。
⑤手のひら全体で広い範囲に痛みを示す。
⑥赤ちゃんを抱っこする時や、授乳の姿勢がつらい。
⑦寝ているときは楽。
⑧寝た状態から起き上がる途中に痛みが出る。
立ってしまったほうが楽。
⑨施術のあとは楽になるがすっきりと痛みがとれない。
⑩施術が1~2か月経過したころから急に楽になって来る
ことが多い。
⑪調子が良くなってくるとスポーツなどを積極的に行っても
大丈夫になってくる。
⑫お尻から足にかけてシビレがでる。

などなどがあります。

ここでとくに産後腰痛の特徴としては
⑨と⑩です。

一般の腰痛も産後腰痛も
ゆがんでいる骨盤を調整して
痛みの程度を見るというのは同じです。

ところが産後腰痛は一般腰痛に比べて
調整した骨盤(腸骨)が戻り易いのです。

そのため調整した時は腰痛が楽になるのですが
骨盤が戻ってしまうとまた痛みが出てすっきりとしない。

なぜ戻り易いか???

私もはじめはなぜそうなるのか分からず
首をひねりながら施術をしていました。

すると・・・

1~2か月くらい経過したころから
急に痛みが薄らいでいくのです。(もちろん全員ではありませんが)

まるで今までかかっていた雲が晴れていくように!

そして骨盤も調整した後に
戻りにくくなっています。

いい位置に落ち着いて定まってくる感じです。

ここまで来ると
それまで週に1回必要だった施術が
2週間に一回、3週間に一回と伸びてきます。

安心して動けるようになってきます。

つまり産後腰痛の特徴は施術しても戻り易い。
さらに最初は効果が出にくいが1~2か月くらい
経ってから効果が出やすい。
といえます。

ではなぜそのような特徴があるのかを
私なりに考えてみると

妊娠期間は約10カ月あります。

10か月かかってゆがんだ骨盤はそう簡単には戻らないのでは
ないでしょうか?

一回調整しても骨盤は最初のずれた状態にもどってしまう。
何度か調整していると体がやっと
良い位置に骨盤を定めるようになってくると思われます。
それが1~2か月必要なんじゃないでしょうか?

さらに妊娠中はホルモンバランスが大きく変わります。

一般の腰痛ではホルモンバランスが変わるということは
あまりかんがえませんから
これは妊娠腰痛特有のことと思われます。

ホルモンにより骨盤が開きやすく緩んだ状態に
なってますから
余計に調整の効果が出にくいのでしょうね。

ですから産後の腰痛で施術にこられる時は
あらかじめ日にちがかかると思われておいたほうが
いいかもしれませんね。

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